森脇さん、グッドウェディングアワード2025ベスト50受賞おめでとうございます!森脇さんは山陰地方ではただ一人の選出となりました。

 

Q:今回の受賞にあたって率直な感想を聞かせて下さい

A:受賞できたこと、心から嬉しく思っています。そしてそれ以上に、新郎新婦のおふたりやゲストの想いがカタチになったことを評価していただけたことが光栄です。私一人の力ではなく、一緒に準備をしてくださった新郎新婦、そして当日支えて下さったスタッフ全員の力のおかげだと思っています。

 

Q:受賞した結婚式は、どんなカップルの想いを形にしたものだったのですか?

A:「結婚式全体を通して、ご本人たちもゲストも全員が楽しかったと思える一日にしたい!」という内容がお2人の中で一番強い要望でした。

また、これまで自分たちを支えてくれた大切な繋がりがある方を結婚式には招待するので、皆に「平等に」これまでの感謝の気持ちやこれからもよろしくお願いしますという想いを伝えたい、「平等に」楽しめるおもてなしをしたいけれど、具体的なことが思い浮かばないのでそこをサポートしてほしいというご要望もありました。

 

 

Q:そのカップルからいただいた要望で特に印象的だったものは?

A:おふたりからいただくご要望は、全てゲスト様への感謝に基づくものだということがとても印象的でした。

「皆へ平等へ感謝を伝えたい」や、「親御様にこれまでの感謝を伝えるシーンを作りたい」など、おひとりおひとりを大切にしたいという想いが特に印象的でした。

 

Q:要望をカタチにするのに苦労した点や工夫した点は?

A:まず、苦労した点ですが、「平等」の表現です。これまでの結婚式の流れやお二人の中での結婚式のイメージから平等を実現しようとするとどうしても偏りがでてしまいそうでした。ご家族に思いが偏ってしまったり、ご友人の中でも誰かひとりに偏ってしまったりと、「平等」を表現することに難しさ感じました。
ここは自分のウェディングプランナーとしての発想力の乏しさ・表現力の乏しさを痛感した瞬間でした。

でも、感謝を伝えることは結婚式という文化があり続ける以上絶対に必要な重要な部分だと思い、そこを表現することを絶対に諦めたくありませんでした。

何度も平等な感謝の伝え方を考える中で、ふと、ありがとうという言葉を相手に伝えるだけが感謝を伝え方とは限らないのではないか?と思いました。

 

Q:具体的にはどういうこと?

A:そもそも、お2人ともゲストの皆様に伝えたい「ありがとう」の気持ちはそれぞれで違います。ご家族に伝えたい気持ちとご友人とではありがとうの内容は異なっているはずです。そこで共通して同じだった気持ちは何だろうと考えると「結婚式に来て下さる皆様が笑顔になり楽しかったと感じて欲しいという気持ち」だったんですね。

その気持ちを、結婚式を通してゲストの皆様に平等に感じていただけた瞬間こそがお2人のこれまでのありがとうが平等に伝わったといえる瞬間なのではないかと考えました。

なので、ご結婚式の提案をする際に、お2人へ正直に平等に感謝の気持ちを伝えることの難しさ、偏りが出てしまうことを伝え、お2人の結婚式を通してゲストが「お2人と出会えた幸せを感じ、皆が笑顔になれる瞬間・楽しい!と心から思える瞬間を沢山作りましょう!というご提案を行いました。

 

もうひとつは結婚式を通して「ゲストの皆様とのご縁を感じていただきたい」という面です。この先、皆様が歩まれる人生の中でお2人の結婚式を思い出すとそこに絆を感じる・・・そんな結婚式を迎えて頂きたいなと感じました。ただ、感じて終わりではなく目に見える形でご縁を表現するシーンを創ることが大切だと思いました。

ご縁というものは普段感覚的に感じるものでなかなか意識をするものではないし、形に見えるものではない抽象的な概念であるため結婚式を通してどのようにご縁を感じていただき、それを目に見える「形」に残すのかということにとても悩みました。

瞬間的なシーンにすることも考えたましたが、最終的にはお待合のスペースから挙式、披露宴まで一日を通してゲストにはご縁を感じる瞬間をポイント、ポイントで作っていき、披露宴の結びで「ご縁」を目に見える形で全員で紡いで、1日を通しての全員の気持ちが1つになるようなフィナーレにしようと思いました。

Q:プランニングの中で「これは新郎新婦にとって一生の思い出になる」と感じた瞬間は?

A:一日の結び「エンディング」シーンで行ったお2人へのサプライズ演出です。

ご結婚式一日を通して全員に仕掛けていったアイテムが全て繋がり、ラストにお2人の結婚を象徴する結婚指輪がお2人の目の前に登場するというサプライズ演出を行いました。ご結婚式直後、「この場にいる誰かひとりでも欠けていたら、自分たちは出逢い・結婚をすることはなかったかもしれない」という皆様との強いご縁で結ばれていることを体感していただくことができ、お2人にとって一生想い出になる瞬間になったと感じました。

 

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